ウラン

新しい命の誕生の喜びもつかの間に
友人宅のワンちゃん、ウランが亡くなった知らせが
ウランはここ2年ほど糖尿病を患っていて
最初に聞いた時は犬でも糖尿病になるんだと驚きましたが
病気が悪化するにつれ
目が見えなくなったり
足が弱くなったり
痩せてしまったり
症状も人間と変わらずでした
くりくりの毛並みのまるでひつじの様な姿のウランは
いつもおしりをプリプリさせて歩いていました
家に遊びに行くと真っ先に寄ってきて
嬉しょんをひっかけながらぷりぷりを振りまいてくれました
そんなウランも最近はげっそりと痩せてしまい
毎日の注射とたまの点滴にも耐えて
とてもつらそうでかわいそうでした
わたしもかれこれ10年以上ウランを見てきましたが
当たり前ですが本当に家族の一員として生活していました
弟分のワンちゃん2匹がやってきて
わいわいと仲良くやっていて賑やかでした
ウランとはお散歩はもちろん
一緒に旅行にいったり
一緒にお家でお留守番をしたり
なんだかんだと思い出もたくさんです
おばあちゃんになって病気を患ってからも
乳母車に乗せて散歩に連れて行ってもらったり
ファミリーの中心でいつも楽しそうにしていて
ほんとうに幸せなワンちゃんだと思っていました
わたしもワンちゃんを家族に迎えたいなぁと
思ったこともありましたが
これくらいの愛情をそそいであげられるのか
自分のことよりもまずワンちゃんに
ができる自信も無いのでとどまっているところです
飼い主でもないわたしが熱くるしく語るのもなんですが
わたしでさえこんなに寂しく悲しく思っているのだから
飼い主というかウランのファミリーの寂しさは
計り知れないものがあると思います
わたしはこれからもきっと
どこかでワンちゃんを見るたびにウランを思い出すと思うし
どこかでひつじを見るたびにウランを思い出すと思うし
いつもウランを思い出すと思う